|
◆アガリクスの人工栽培について
| アガリクス ブラゼイ ムリル(以下、アガリクス)の人工栽培に成功しました。 |
|
◆キノコは煎じて飲むより、抽出エキス。
キノコの子実体は菌糸体の集合体であり、煎じて用いるのが一般的ですが、熱水で抽出できる成分は水溶性の低分子成分を主体とした物質であり、有用成分の活用という点では極めて効率が悪い方法ということになります。アガリクス菌糸体を構成する外殻はセルロース、ヘミセルロースを主体として構成されており、そのままでは消化吸収できないばかりでなく、細胞質を構成するタンパクや核酸などの有用成分も活用できないことになります。特にアガリクスは多核菌糸であり、豊富に含まれる核酸の抽出利用は欠かせないと考えられます(アガリクスのRNAは顕著な抗腫瘍活性を示すことが確認されています)。
◆ヒト由来のガン細胞におけるアポトーシス誘導
◆アガリクス菌糸体のマウスによる抗腫瘍活性試験
アガリクス子実体の抗腫瘍活性試験に関する研究は多く行われています。しかし、子実体の含有成分は培地や外部環境により影響を受けやすく、安定化するのは非常に困難です。そこで通気液体培養により、菌糸体を大量に生産することが安定化につながると考えました。そこで通気液体培養で生産した菌糸体(Ab-7002菌株)及び培養濾液についてマウスにおける抗腫瘍活性、及び血液腫瘍細胞に対する増殖抑制活性の検討を行いました。方法はBALB/cマウス(male、6W)の背部皮下にSarcoma-180を移植した後、被験材料のアガリクス菌糸体、ビール酵母+アガリクス菌糸体:培養濾液=1:1混合物(以下、1:1混合物)、及びビール酵母を14日間、腹腔内投与しました。さらに腫瘍細胞のCCRF-CEM細胞、K562細胞、MOLT-4
CL#8細胞、U937細胞、Raji細胞、及びYAC-1細胞を用い、前述の被験材料の腫瘍細胞に対する増殖抑制活性を検討しました。結果、マウスSarcoma-180移植固形癌に対する抗腫瘍活性は菌糸体、1:1混合物がともに80%以上癌細胞が縮小しました。血液腫瘍細胞に対する増殖抑制活性は、すべての腫瘍細胞で被験材料の用量に依存して、活性が高くなりました。なかでも1:1混合物が腫瘍細胞の増殖抑制で最も高い値を示しました。
|